効果1 保湿、シワ改善効果

図1)皮膚水分変化量(腕)、図2)シワ平均深さ

乾燥肌の女性56名にアロエステロール®40μg/日を含む食品※1、またはアロエステロール®を含まない食品(対照群)を8週間摂取してもらい、肌指標項目の測定をしました。その結果、腕の※2皮膚水分の変化量がアロエステロール®の摂取で増加する傾向が見られました(図1)。この結果によりアロエステロール®の「保湿効果」が確認され、また、アロエステロール®を含む食品の摂取が肌の潤いにつながることが期待できます。
※1 アロエステロール®を含むアロエベラ葉肉粉末を使用
※2 化粧品の影響が少ない部位として測定

また、目尻のシワの深さ(シワ平均深度)を解析したところ、対照群のシワ平均深度が増加したのに対し、アロエステロール®摂取群は有意にシワの深さが低下(改善)することが確認されました(図2)。アロエステロール®には「シワ改善効果」があり、アロエステロール®の摂取によりシワの軽減が期待できます。(写真1)を見てみても、8週間後の写真では目尻のシワや目の下の細かなシワが軽減されていることが見て取れます。

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効果2 かさつき予防効果

図3) 皮膚水分量
図4) 経皮水分蒸散量

美肌をつくるコラーゲン、ヒアルロン酸は、紫外線によるダメージで分解されてしまいます。すると肌のハリや潤いが失われ、シワやたるみが発生。このような紫外線によるダメージで皮膚が老化することを光老化と言います。美肌を保つためには、光老化を防ぐことが重要なのです。

そこで、アロエステロール®※の光老化予防効果を検討する実験を行ないました。紫外線を当てた光老化モデルに、アロエステロール®、コラーゲン、セラミドをそれぞれ摂取させ、「皮膚水分量」と「経皮水分蒸散量(皮膚から逃げていく水分量)」の変化を評価しました。一般的に、肌の潤いの指標となる「皮膚水分量」は紫外線によって、著しく減少します。しかし、アロエステロール®を与えた場合、紫外線照射後の皮膚水分量が有意に高いことが確認されました(図3)。また皮膚から逃げていく水分量も、他の素材と比べて低くなる、つまり、経皮水分蒸散抑制効果が認められたと言えます(図4)。
※アロエステロール®を含むアロエベラ葉肉粉末を使用

この実験により、アロエステロール®は紫外線のダメージによって肌から失われる潤いを守り、「かさつきを予防する効果」を期待できることがわかりました。

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効果3 シワ予防効果

図5) 最大シワ最大深さ
写真) 紫外線によるシワ形成分析

紫外線でできるシワについて分析しました。紫外線を当てた光老化モデルに、アロエステロール®、コラーゲン、セラミド摂取による、シワ形成への影響について調べました。

紫外線を浴びると、シワの形成が促進されてしまいます。美容食品成分を何も摂取していない対照では、紫外線によってシワが多く形成されました。また、コラーゲンやセラミド摂取でも、同様に紫外線によるシワの形成が多数認められました(写真)。しかし、アロエステロール®※摂取では、シワの形成が少なく(写真)、深いシワの形成が抑えられることがわかりました(図5)。このことから、アロエステロール®の摂取により、紫外線で形成される「シワが予防された」(シワ形成予防効果)と考えられます。
※アロエステロール®を含むアロエベラ葉肉粉末を使用し、光老化モデルにて検討

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効果4 ごわつき・くすみの抑制効果

図6) 表皮厚

紫外線を長時間浴びるとシワが深くなるだけでなく、「表皮肥厚」と呼ばれる、表皮が厚くなる現象が起こります。表皮肥厚は皮膚のターンオーバー異常による現象で、皮膚が固くなり、くすみやごわつきの原因となります。光老化モデルでは、表皮の厚さが約3倍になっていましたが、アロエステロール®※を摂取することにより、紫外線による表皮肥厚が有意に抑制されていることを確認しました(紫外線誘導表皮厚抑制効果)。この結果から、アロエステロール®には紫外線を原因とする肌の「ごわつき・くすみを抑制する効果」が期待できることがわかりました。
※アロエステロール®を含むアロエベラ葉肉粉末を使用し、光老化モデルにて検討

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効果5 たるみ改善効果

図7) 皮膚の収縮率
図8) 肌の弾力性

肌のハリは、真皮内での線維芽細胞とコラーゲンのしっかりとした結びつきによって生まれます。両者の結びつきが強いほどハリのある肌になる、ということです。そこで、この結びつきに対するアロエステロール®の作用について調べる実験を行ないました。

線維芽細胞を混ぜたコラーゲンゲルにアロエステロール®濃縮物を添加して、コラーゲンゲルの収縮率を評価しました。ゲル面積が小さくなるほど、収縮率が高いことを意味し、線維芽細胞とコラーゲンが互いを引っ張り合う力、すなわち、結びつきが強いことを示します。実験の結果、アロエステロール®濃縮物を添加したコラーゲンゲルは、添加していないゲルよりも収縮率が有意に大きいことが確認されました(図7)。このことから、アロエステロール®は線維芽細胞とコラーゲンの結びつきを強くする働きを持つことが明らかになりました。アロエステロール®は、皮膚のハリを維持し、「たるみを改善する」可能性があることが示されました。

上記の実験と並行して、光老化モデルで紫外線による皮膚の弾力性の低下予防を実証する実験も行ないました。紫外線を長期間浴びていると、肌の弾力が低下しますが、アロエステロール®※を摂取させていると、肌の弾力性低下が抑制されることが確認されました。アロエステロール®には、光老化による肌の弾力低下を抑える働きもあります。
※アロエステロール®を含むアロエベラ葉肉粉末を使用し、光老化モデルにて検討

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効果6 紫外線ダメージに対する アロエステロール®による低減効果

加齢や紫外線は、皮膚の老化を引き起こすことが知られていますが、アロエステロール®は、紫外線によって引き起こされるタンパク質分解酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ;MMP)の過剰な増加を防ぐことがわかっています。今回、紫外線による皮膚細胞ダメージに対するアロエステロール®の作用を調べるため、ヒト皮膚由来 3 次元モデルを用いた検討を行いました。

図1 紫外線による皮膚の構造変化と老化現象

【ヒト皮膚 3 次元モデルの紫外線照射に対するアロエステロール®添加による作用の検討】

ヒト皮膚から採取した線維芽細胞と角化細胞から成る、ヒト皮膚 3 次元モデル(EFT-400;MatTek 社製)に、紫外線(UVA)15 J/cm2 を、表皮側から 1 日 1 回 4 日間照射しました。アロエステロールは 400ng/mL の濃度で、照射開始の 3日前から、真皮側の培養液中に添加しました。紫外線の照射後にダメージを受けた細胞を識別するTUNEL 染色*1 を行ったところ、紫外線を照射した 3 次元モデルでは、ダメージを受けた細胞が多数出現しましたが、アロエステロールを添加することでその数が低減している様子が観察されました(図 2)。

図2)紫外線による細胞へのダメージがアロエステロールにより予防された茶色く染まっているのがダメージを受けた細胞

そこで、アロエステロールが紫外線ダメージを防いでいるメカニズムを明らかにする目的で、培養液を回収して、炎症性サイトカインの一種であるIL-6(interleukin-6)とコラーゲン分解酵素である MMP-1の濃度を測定しました。その結果、UV 照射により、培養液中の IL-6(図 3)と MMP-1(図 4)の量は顕著に上昇しましたが、アロエステロールの添加により IL-6 では 47%、MMP-1 では 43%にまで産生が抑制されることが確認されました。

図3)培養上清中のIL-6量 図4)培養上清中のMMP-1量

以上の結果から、アロエステロールは、ヒト皮膚3次元モデルにおいて、紫外線照射による炎症性サイトカインとコラーゲン分解酵素の産生亢進を真皮側から働いて抑制し、紫外線で引き起こされる皮膚のダメージを低減している可能性が示唆されました(図 5)。

アロエステロール®がヒト皮膚線維芽細胞からコラーゲンとヒアルロン酸の産生を促進する作用についても、既に確認しており、紫外線からのダメージを防ぐ作用とあわせて、皮膚の健康に有用な食品素材であることが示されました。

*1 TUNEL(TdT-mediated dUTP nick end labeling)染色:アポトーシスの過程で生じる断片化 DNA を TdT(ターミナルトランスフェラーゼ)によって標識することにより、アポトーシスを起こした細胞を染色する方法です

図5)ヒト皮膚3次元モデルにおけるアロエステロールのUVダメージ低減メカニズム

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